2004.6.19-

構音指導用Web教材「ことばのきこえ」(HTML5対応)

小山 智史・山田 司

(ボタンを押すと利用できます)

1. 概要

 このWeb教材は、子ども(幼児・児童)の構音障害における語音弁別力のトレーニングのために開発しました。

 子どもの構音障害の多くは、語音弁別力が十分育っていないことが一因となっていることが多いようです。一般的な指導方法としては、指導者(STやことばの教室の教師など)が直接発音して聞かせますが、Web教材化することにより、子どもがより関心を持って取り組んでくれるのではないかと考えました。

註)

 子どもの構音障害の中でも出現率の高いS音(サ・ス・セ・ソ)とK音(カ・キ・ク・ケ・コ)を対象とし、課題音の位置を以下のように変化させてトレーニングを行えるようにしました。

 この教材には以下の単語が登録してあります。

(語頭)(語中)(語尾)
カ:カラスミカンシカ
キ:キツネユキダルマツミキ
ク:クレヨンラクダヨウフク
ケ:ケンダマトケイタケ
コ:コマヒコウキネコ
サ:サカナウサギカサ
ス:スイカテストリス
セ:セミフウセンシアワセ
ソ:ソラエンソクシーソー

 この教材では、課題音の位置が違う単語を用意してありますので、子どもの実態に応じてトレーニングを行うことができます。また、トレーニングは、画面に出てくるイラストの名前が正しく聞こえたかどうか、○か×で答える形式になっています。課題音は、正しい音と間違った音がランダムに提示されるようになっています。間違った音については、構音障害として比較的よく現れるタイプを課題音ごとにいくつか選んであります。

例)
k音の場合
カラス タラス アラス
s音の場合
サカナ タカナ チャカナ シャカナ

 評価では、子どもが正しく選ぶことができたか、子ども自身がすぐわかるように、1回ごとに結果が表示されます。また、[成績]の箇所をクリックすると、今までの学習の結果が表示されるようになっています。

2. 動作環境

 WindowsではIE6.0, NN4.78で動作を確認しました。

3. 使い方

4. 本教材用いた指導例

□ 評価テストとして用いる場合
  1. 構音検査
  2. 非刺激性検査
  3. 語音弁別検査(Web教材を使用)
    1. 課題とする単語を選ぶ。
    2. イラストを見ながら、音声を聞く。
    3. 正しく聞こえたら○、正しくなかったら×をクリックする。
    4. 終了を押して、成績を確かめる。
  4. 聴覚記銘力検査
  5. 掘り下げテスト
□ トレーニング教材として用いる場合
  1. 耳の訓練(Web教材を使用)
    1. 課題とする単語を選ぶ。
    2. イラストを見ながら、音声を聞く。
    3. 正しく聞こえたら○、正しくなかったら×をクリックする。
    4. 終了を押して、成績を確かめる。
  2. 課題音を出すための構音練習
  3. 課題音が入った単語を使ったことば遊び・ゲーム(しりとり、ビンゴなど)

(参考文献)

湧井 豊: 音の出し方とそのプログラム 構音障害の指導技法, 学苑社, 1992.


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