ArduinoUNO/NANOで作るAVRライター

1. ライターの製作

 Arduino開発環境(ArduinoIDE)の[スケッチの例]にあるArduinoISPをArduinoUNOまたはNANOに書き込み、ArduinoをISPライタとして使う方法の製作メモです。

部品表
名称入手先等
ArduinoUNO R3 または
ArduinoNANO
Amazonで500円程度
L型ピンヘッダ 40P 秋月 50円
抵抗 1/4W 100Ω 4個 秋月 100本 100円
電解コンデンサ 10μF 1個 秋月 10円
ICクリップ ITC-20A / ITC-8A 秋月 1360円/aitendo 850円
リボンケーブル 5芯 千石 273円(6芯×1m)
  1. Arduino IDEで[ファイル][スケッチの例][ArduinoISP]をArduinoUNO/NANOに書き込みます。
  2. 抵抗とICクリップをリボンケーブルで接続します。ICの1番ピンの箇所には●印がついているので、方向を間違えないようにICクリップにも同じ箇所に●印をつけておきます。10μFのコンデンサは必ず上記の書き込みをしてから接続します。
  3. Arduino UNOの場合は、8ミリビデオのケースにちょうど収まります。Arduino NANOの場合は、動作が確認できたら抵抗やケーブルを接続したArduinoボードをテープできれいに巻いて完成です。

2. ArduinoIDE2での利用(Windows10の場合)

 ATtiny25/45/85やATtiny2313/4313などのAVRマイコンを組み込んだ機器を、Arduino開発環境(ArduinoIDE2)を使って開発する場合のメモです。

  1. ArduinoIDE(Windows ZIP file)をダウンロードし(現在はver-2.0.3)、解凍し、C:\Arduinoフォルダに移します。C:\Arduino\arduino-ide_2.0.3_Windows_64bit\Arduino%20IDE.exeのショートカットをデスクトップにArduino-2.0.3として作ります。
  2. ArduinoIDEを起動し、[ファイル][基本設定]の[追加のボードマネージャのURL]の右端のボタンを押し、 を追加した後、[ツール][ボード][ボードマネージャ]で「ATTinyCore」をインストールします。
  3. 使うマイコンに応じて[ツール][ボード]で「ATtiny25/45/85」や「ATtiny2313/4313」を選びます。更にその下の[Chip]と[Clock Source]を指定します。
  4. パソコンに書き込み装置を接続し、[ツール][ポート]を適切に選んだ後、[ツール][書き込み装置]で、[Arduino as ISP]や[Arduino Leo/Micro as ISP(ATmega32U4)]など使用する書き込み装置を指定します(いくつか似た名前があるので注意)。
  5. 書き込み装置をマイコンに接続し、回路の電源をいれます。ICクリップはマイコンのVccピンに接続されていません。組み込み回路でVccピンに電源が供給する必要があるのでご注意ください。
  6. 初めて書き込むマイコンチップは、一度だけ[ツール][ブートローダを書き込む]の操作をします(これによりクロックなどの設定がマイコンのHuseビットに書き込まれます)。
  7. プログラムの書き込みは、[スケッチ][書き込み装置を使って書き込む]の操作で行います(ArduinoIDE2 では「書き込み」ボタンではうまく書き込みできないようです)
  8. たくさんのマイコンチップに同じプログラムを書き込む場合は、次のようにすると時間を短縮できます。

koyama88@cameo.plala.or.jp