「なんでもリモコン」や「スイッチ式マウス」に用いるスイッチの製作例と装着の工夫について紹介します。
「なんでもリモコン」や「スイッチ式マウス」のスイッチ接続用ジャックには、メカニカル接点スイッチとタッチ式の電極のどちらも接続できます。
タッチ式の電極は、シールド線の先にネジなどを付けるだけの単純な構造で、半田、ノリ、フィルム、歯ブラシ、体温計のケースなど身近な材料を利用できます。下の写真は製作した各種スイッチです。左上は免許証入れに両面プリント基板(5cm×10cm)を入れ(基板裏面はシールド線外皮で接地)、窓を明けたものです。
写真右下はカセットテープケーススイッチです(マジカルトーイボックスのイベント資料を参考に製作)。
左手指のわずかな対立運動が可能なので、市販のスペックスイッチを利用して操作しています。現在、たくさんの機器(吸引器、酸素濃縮器、タッチコールなど)に囲まれているので、なんでもリモコン本体を置く位置が難しく、ベッドを上げると、リモコンセンサがさえぎられるのが難点です。
「なんでもリモコン」で利用する「どこでもスイッチ」が誕生しました。忙しい介助者の方にも簡単に装着できるのが特徴です。大型の洗濯バサミを熱可塑性樹脂で加工したものに、電磁ガードの銅板を張り付けて作られています。
誰でも装着できるように、わかりやすい説明書もできました。施設などでは、職員が誰でも簡単に装着できるようにする工夫がとても大事です。