この資料は「オープンソースソフトウェアによる情報リテラシー(共立出版 2008)」の「3.4 MikaTypeを使ったタッチタイピングの練習」を書き直したものです。
今村二朗氏が開発した「美佳のタイプトレーナ(MikaType)」を使ってタッチタイピングの練習をします。
目標は「3 英単語練習」の「1 基本英単語練習」で1分間100文字入力です。この程度の速さで文字入力ができるようになると、キーボード操作が楽に感じられます。更に上のレベルをめざす方は、次の目標は1分間200文字です。
はじめにホームポジションと各指の守備範囲を覚えます。
左手をASDF、右手をJKL;の位置に置いてください。指は「軽く」しかし「確実に」触れるように置きます。指を上の段や下の段に移動し、各指の受け持ち箇所の感触を確かめてください。人差し指は隣の列をも受け持ちます。スペースキーは左または右の親指で操作します。
各指の守備範囲を覚えたら、手を膝に置き、そこからホームポジションに持っていく動作を何度かやってみましょう。少し慣れないと、「キーの上に軽く指を置く」のが難しく感じるかもしれません。
キーボードは「英数小文字」にしておいてください(初期状態でディスプレイ右下に表示されるのが「直接入力」で[CAPS]と[カナ]が押されていない状態)。大文字を入力する場合は、SHIFTキーを押しながら該当するキーを押します。「*(アスタリスク)」や「+(プラス)」などの一部の記号も同様に操作します。SHIFTキーは、左または右の小指で操作します。はじめのうちは、文字を押すほうの手ではなく、もう一方の手の小指を使うように練習します。
ただ漫然と文字を入力してもキーボード操作は上達しません。練習は練習と割り切って、集中して取り組んでください。1日30分の練習を1週間続けると、明らかに上達を自覚できます。以下に練習のポイントをまとめておきます。
MikaTypeを起動すると初期画面が現れ、何かキーを押すと下図左のメニュー画面が現れるので、まずは「1」キーを押して「ポジション練習」を選択します。
ポジション練習は下図右のように8ステップで練習するようになっています。まずは「1」キーを押して「ホームポジション」から練習を始めます。
下図左は「1 ポジション練習」で「1 ホームポジション」を選択した場合の画面の例、下図右は「2 ランダム練習」で「1 ホームポジション」を選択した場合の画面の例です。
下図左は「3 英単語練習」で「1 基本英単語練習」を選択した場合の画面の例、下図右は「4 ローマ字練習」で「2 ローマ字単語練習」を選択した場合の画面の例です。当面の目標は「1 基本英単語練習」で毎分100文字の入力ができるよう練習することです。
初期メニュー画面で「5 成績」を選ぶと、それまでの練習時間や入力速度が表示されます。
ポジション練習の段階ではキーボード配列の表示がされますが、ランダム練習以降の段階に進むとキーボードの配列が表示されません。このページ冒頭のキーボードの図をクリックすると、キーボードの図が独立したウィンドウで表示されますので、これを画面中央の上部に、そしてMikaTypeのウィンドウを画面中央の下部に表示して練習します。
上のMikaTypeではローマ字入力方式でかな入力の練習ができますが、カナ配列の練習をすることもできます。その場合は、MikaKanaを使います。カナ入力をするには、ディスプレイ右下に表示されるのが「直接入力」で[カナ]が押された状態にしておきます。
MikaType、MikaKanaの他、MikaTextは英語の長文の入力練習、MikaFreeは仮想チャットで日本語の入力練習ができます。