アメリカで、リハビリテーション法にコンピュータまで含めるという話を聴いて、私の頭の中ではなんのことか見当もつかなかった。私に限らず、いまの日本のリハビリテーションの定義からは、ほとんどの人が、なんのことか簡単には思い浮かばないに違いない。
コンピュータ用語としての "access" は、データとか情報といった無形の財産に接近して利用するというほどの意味である。強いて訳すなら「利用」が妥当であろうが、これでは "use" との区別がつかなくなる。本書では原文を尊重して、アクセスという言葉をそのまま使った。 "accesibility" については、うまい訳語を思いつかず「アクセシビリティ」のままとした。