2008.7.28-2015.8.20
Let’s make pizza!
阿部絹枝(弘前大学大学院教育学研究科)
小山智史(弘前大学教育学部)
1. 概要
2011年度から小学校の学習課程に外国語活動としての英語が完全導入される。しかし、今までにも各学級担任の工夫により英語活動は実施されてきている。しかし、そこで問題になるのは教材の選定である。異文化を学ぶことができ、児童が楽しんで学習できる教材を選定し、提示するには教材研究に膨大な時間を要することになる。そこで、日本でも気軽に食することができるピザを教材として選定することにし、ピザを注文する場面を想定して、店員と客という関係で会話ができるような教材があれば使いたいという願いからこの教材を作成することにした。
2. 特徴
かつて授業の中で、円い紙を配布してピザを描かせたり、実際に授業の中でピザを焼いたりしたが、それがパソコン上の操作でできるとなれば、準備の時間を短縮でき、何度も繰り返して練習することが可能となる。
授業ではピザの注文場面を想定し、店員と客との会話から注文された具材をピザの上に動かせるようにした。自分が注文したピザを画面上で確認することができ、会話が成立したかどうか確認できるので、児童は楽しんで学習に取り組むものと思われる。
3. 教材のねらい
日本でも身近になったピザを相手とのやり取りの中で注文する活動を通して、自分の要求をきちんと伝える活動をさせる。
4. 使い方
- 最初の場面を提示しながらオーラルイントロダクションをする。
- 次ページ(作成のページ)に移動し、具材の名前を口頭練習させる。
- 店員と客の会話を練習させる。
- 会話のやり取りにあわせて具材をピザ台の上に移動させる。
- 注文が終了したら、ボタン(ham pizza, seafood pizza, etc.)でイメージ映像に切り替えて見せる。
- 生地の上に具財ののったピザを生地に戻すときには、画面上の青矢印で再読み込みをすればよい。
- その後、完成のページへ をクリックして移動し会話は終了となる。
- 会話には決まった規則はないので、児童の実態に合わせて工夫することができる。
5. 簡単な会話の例
(1)店員(S)、客(C)とする。
- S: Hello, this is ○○ pizza! How may I help you?
- (○○にはピザショップの名前を決めて入れる。)
- C: I will have Salami pizza, please.
- (Salamiの部分は客の好みで Ham 等に入れ替える。)
- S: OK! Would you have any other topping?
- Green pepper?
- C: Yes, please.
- S: Black olive?
- C: No, thank you.
- (客は店員の問いかけにYesか Noで答えていく。店員は、客の答えに合わせマウス操作で具財をピザ生地の上にのせていく。)
- S: Thank you for your order.
(2)教師あるいはALTと児童、または児童同士
教師あるいはALT(T)、児童(Ss)とする。
- T: Do you want to eat salami?
- Ss: Yes, please. We want to eat salami.
- T: Do you want to eat bacon?
- Ss: Yes, please. We want to eat bacon.
- T: Do you want to eat onion?
- Ss: No, thank you. We don’t want to eat onion.
- T: Here you are!
- Ss: Thank you!
(同じ会話を繰り返し練習する場合に使えるパターン。Yesのパターンで練習させたり、Noのパターンで練習させたりして会話に慣れさせることができる。 )