骨延長デバイス制御装置　取扱説明書

□ 概観

　写真のように、ケースの蓋はラッチで開閉できるようになっています。バッテリーの交換や設定を行う場合はケースの蓋を開けて行ってください。誤って開かないようにロックピンが付いていますので、開閉時にはロックピンを紛失しないよう注意してください。

□ ディスプレイおよびスイッチ

□ 表示

1. 次回時刻は次にモータを回転させる時刻です。任意の時刻に設定でき、未設定の時は「--:--」の表示となります。現在時刻がこの時刻に達した時にモータが回転し、次回時刻が更新されます。動作中(所定の時刻になるとモータが回転する状態)にはこの表示が点滅します。

2. 時間間隔は1～24時間の範囲で設定できます。

3. 回数は1～200回の範囲で設定できます。動作とともに回数は減少します。

4. 回転数は40～800の範囲で設定できます。

5. 総回転数はモータからの回転パルスに基づく回転数の積算表示です。オーバーランなどのために目標値を若干オーバーします。
   ※ この表示値を直接変更することはできません。この箇所を*印で選択し、スタート/ストップボタンを押すと、モータは逆回転して初期の位置(0)に戻ります。

6. 現在時刻は任意の時刻に設定できます。正確に時刻に合わせて使用しても、電源投入時刻を00:00のままで使用しても構いません。なお、時計の精度は日差10秒程度です。

7. LEDはモータ回転中点灯し、アラーム時に点滅します。

□ 操作

1. 電源スイッチ

   　通常はONの状態で使用します。バッテリーを交換する場合や、装置に異常が生じた場合はOFFにしてください。電源をOFFにした場合、設定値は保持されません。バッテリーを交換する場合などは、モータを初期位置に戻す操作をしてから電源をOFFにしてください。

2. 設定

   　設定箇所選択ボタンを押すと、設定箇所が

   次回時刻→時間間隔→回数→回転数→総回転数→現在時刻 の順に移動し、現在選択されている箇所に*印が表示されます。一巡すると*印は消えます。

   　設定値変更ボタンを押すと、選択した箇所(*印)の設定値を変更できます。時刻などの設定時にはボタンを押したままにすると設定値を高速で変えることができます。

3. スタート・ストップ

   　設定の操作だけではモータは回転しません。必要な設定を行った後にスタート/ストップボタンを押すと動作が開始します。動作中は、所定の時刻になるとモータが回転します。動作中に同ボタンを押すと動作は停止します。動作中は次回時刻表示のが点滅し、モータ回転中はLEDが点灯します。

4. 巻戻し

   　設定箇所選択ボタンで「総回転数」を選択してスタート/ストップボタンを押すと、モータが逆回転して0の位置まで戻ります。バッテリーの交換等で電源をOFFにする場合は、その前にモータを初期位置に戻してください。

5. コントラスト調整

   　液晶表示のコントラストを調整するものですが、通常は操作の必要はありません。

□ アラーム表示

　何らかの理由で3分以内にモータの回転が終了しなかった場合、モータを停止し、LEDの点滅で異常を知らせます。このアラーム表示は、スタート/ストップボタンの操作で解除されます。

□ バッテリー

　単4アルカリ電池3本を使用します。モータと制御回路は3Vまで動作しますが、液晶表示器は4V以下になるとコントラストが低下します。

(参考データ)

装置	No.1
使用電池	maxellアルカリ乾電池
時間間隔	3時間
回数	112回(14日間)
回転数	500回転
総回転数	56000回転
モータ負荷	ギアヘッドのみ
開始時電圧(モータ停止時/回転時)	4.68V/4.55V
終了時電圧(モータ停止時/回転時)	3.92V/3.62V

測定装置の都合でグラフは1000000秒(約11.5日)で打ち切られています

□ 仕様