津軽(つがる)ぬりの工程(こうてい)


津軽ぬりの工程は大きくわけると、だいたい4つになります。
さらに、細かく分けると、40から50の工程があります。
一つの製品(せいひん)を仕上げるには、約50日くらい、なかには2か月もかかるものもあります。

布きせ

地のこをつくる

地つけ

仕かけべら

仕かけ

彩色(さいしき)

あげぬり

「ふろ」でかわかす

とぎ

つやつけ

4つの大きな工程と43の細かい工程
下地(したじ)作り もようつけ 仕上げ うらの仕上げ
1 木地(きじ)みがき
2 木地がため
3 刻(こく)そほり
4 刻(こく)そはだけ
5 木地(きじ)みがき
6 布きせ
7 布はらい
8 くくり地つけ
9 くくり地とぎ
10 地つけ
11 地みがき
12 切粉(きりこ)地つけ
13 木地(きじ)みがき
14 錆(さび)つけ
15 こき錆(さび)
16 錆(さび)とぎ
17 中ぬりかけ
18 仕掛(しかけ)
19 ぬりかけ
20 彩色(さいしき)
21 呂(ろ)ぬり
22 妻(つま)ぬり
23 上(あげ)ぬり
24 荒(あら)とぎ
25 中押(なかおし)とぎ
26 仕上げ押とぎ
27 こきぬり(1回目)
28 中とぎ
29 こきぬり(2回目)
30 仕上げとぎ
31 炭(すみ)とぎした
32 炭とぎ
33 胴摺(どうすり)さげ
34 胴摺(どうすり)
35 摺(すり)うるし
36 重ね摺(す)り
37 艶(つや)つけ(1回目)
38 摺うるし
39 艶(つや)つけ(2回目)
40 摺うるし
41 仕上げ艶(つや)
42 中ぬりとぎ
43 上(うわ)ぬり

刻そ(こくそ) 木地についた「虫くい」のあとなどをけずってとる。
布きせ 木地をじょうぶにするために、麻布(あさぬの)を、ぬりうるしではりつける。
地つけ 「地のこ」と、うるしをまぜてぬる。地のこは細かい土です。
仕かけ 仕かけべらを使って、まだらもようをつける。
( 松の木をもやしたすすと、うるしと、たまごの白みをまぜてつくったものをぬる。)
彩色(さいしき) はけを使って、色うるしを市松(いちまつ)もようにぬる。
研ぎ(とぎ) と石や水につよいペーパー(やすり)を使って、水をつけてこする。
塗り(ぬり) はけやへらで、平らになるように、うるしをぬる。
ふろ うるしをぬったあと、ひかげで、ゆっくりとかわかします。
ふろは、戸がついていて、温度や湿度をちょうせつするために中に水をうったりします。
つやつけ つや粉(こ)をつけて、ゆびや手のひらでみがく。

このページは2002年に天内純一氏が作成したものです。
レイアウトを若干調整しました(koyama88@cameo.plala.or.jp)