おしゃべりバカつよP!!
ダラケン |
2002年03月01日(金) 22時29分 |
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そんな事より語りたかった事があるんだよ! 折角、ただの進藤くんがネタを振ってくれて、着々と構想を練っていたのに、すっかり腰を折っちまった。でも語る。 修学旅行の思い出は、万博では「三菱未来館」。そのパフォーマンスは今やどうって事ないが、当時はほんとにビックリだった。 鴨川沿いの旅館では仲間数人とアベックをからかい、享四朗先生にビンタをくらった。しかし、なんといっても、忘れられない思い出は、京都での2晩、自由時間にU君と行った「ゴーゴー喫茶」(ディスコ)である。大人の仲間入りをしたいお年頃、U君とは前々から「絶対、行こうぜ!」と計画していた。当時のファッションはアイビー全盛で、特に、京都はその色合いが濃かった。ボタンダウンのチェックのシャツにツンツルテンのコッパン。靴はバックスキンのスリッポン(紐なし靴)かリーガル。 そんな中、我々の出で立ちがすごかった。裕次郎がディナーショーで着る様な襟のでかいカラーシャツにボンタン(黒のラッパズボン)、それに、黒の革靴である。一見して、「ボク達!今日、田舎から出てきたイカレポンチ二人組みでーす!」と顔に太ゴシックで書いてあるも同然だった。 ドキドキしながら、とある店に入ると、そこはまさに今まで体験した事のない世界。薄暗い店内に強烈なビート。ミラーボールの光りがタバコの煙を写す。むせ返る様な人いきれと香水の薫り。「きたーっ 大人の世界だ!」当時、流行のモンキーダンスを踊った。 要領を得た2日目には調子にのって、カウンターでタバコをふかしていた。すると、ふいに「今、何時や?」と若者から声をかけられ硬直してしまった。「えっと、8時半っす。」直立不動だった。「ありがと。ところで、君たち一体どこから来たん?」明らかにヘンな風体の我々を訝っての質問だった。動転している気配を悟られまいと、取り繕いながら、咄嗟にでた言葉が「……とちぎ。」「へえ〜、栃木。またえらい遠いとこから来はってんなあ。」「ええ、まあ…。」 不覚にも、「山形」とは言えなかった。パニクッた頭が「山形」と言ってしまうと、‘裏日本’‘雪’‘寒村’‘迫害’‘強制労働’‘餓死’という妄想を喚起していた。それにしても「栃木」である。今さらながら「やってくれるわ。」だった。事なきを得て、店を出ると、外の空気が新鮮に感じられ、何かすこし大人になった様な気がした。 「もうすぐ門限だから帰るか?」「うん。」「しっかし、宿へ帰れば“枕投げ”している様なガキ共と一緒かと思うと、うんざりだな?」「んだ。」とかなんとか言いながら宿へ向かった。
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