酒東47会(宝物殿)


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酒田の船箪笥
しん 2019年03月05日(火) 18時47分
 



本は、ものによってはKindle版も購入しますが、やはり活字がまだまだ好きな古〜い人間です。実はこのところ、北前船と運命を共にして終焉を迎えた「船箪笥」について調べています。そこで「船箪笥」に関して、とっておきの蔵書2冊を紹介すると、左が柳宗悦(やなぎむねよし)の『船箪笥』(昭和36年刊)。右が小泉和子の『船箪笥の研究』(2011年刊)です。

柳宗悦本は、船箪笥を世の中に初めて紹介した記念すべき本です。民芸運動の同胞である芹澤_介が担当した装丁と本文に添えられた図案が、とても魅力的にデザインされています。趣のある旧仮名づかいが民芸運動の神髄を伝えているかのような当に名著です。

もうひとつの小泉和子本は、一見学術書の体裁ですが、酒田船箪笥の項を読むとその内容にびっくりします。というのも、箪笥職人、指物師、金物職人、塗り師たちがどこの町に住んでいたか、そして職人の名前とその系譜までが細かく記録されています。たとえば、鷹町と天正寺町には箪笥職人と指物師が、そして十王堂町には金物職人の名人が住んでいたことが記されています。心あたりのある方は、ぜひこの本を読むことをお勧めしたいです。

この小泉和子(元京都女子大教授)の『船箪笥の研究』は、たぶん酒田市立図書館にあると思います。というのは、小泉和子氏(82歳?)は古くは『酒田市史』の中で「酒田の家具の歴史」の執筆を担当している学者さんだからです。ちなみに、現在は大田区鵜の木にある「昭和のくらし博物館」の館長で、他に「家具道具室内史学会」を主宰されています。

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